段ボールまん事件は捏造

によると、段ボールまん事件は捏造とのことだが、それにしては手が混んでいる。
そもそも、レシピ通りに作って同じものができて、味についても検証されている。そして、この記事にもあるように、

王さんによれば、「段ボール入り肉まん」報道で北京市は「大パニック」に陥り、誰も肉まんを食べなくなった。むしろ、こうしたパニックを受け、北京市中国当局は「火消し」に躍起になり、警察からは徹底した捜査が行われたという。

だから「火消し」なんでしょ。これが動機なら、「捏造だったということにしたいのですね」としかいいようがないですねぇ。
これをTV局がやらせをしたと決めつける報道をしているj-castの報道姿勢を問いたい気分ですね。
この主張に対するj-castの言い分としては、

一方で、日本のワイドショーのコメンテーターやネット上の書き込みなどからは「捏造だとする報道が捏造なのでは」

「実際に段ボール入り肉まんはあったはずだ」
「単なる中国政府の見せしめだったのでは」

といった見方もある。
しかし、北京にいるメディア関係者はこうした見方には否定的だ。中国の大手新聞社「経済日報」の王建鋼さんはJ-CASTニュースに対して次のように語る。
「(「段ボール入り肉まん」報道後に)北京市当局は真相究明のためにかなりの調査をしたと思います。北京市工商局などは、調査をして『段ボール入り肉まん』がなかったことを公表して、記者に『本当はあったんじゃないか』と物凄く追及されました。それでも自信を持って『なかった』と主張してましたから。私の得ている情報では100パーセント(北京テレビの)『捏造』だったんだと思います」

北京市工商局の「なかった」主張にどんな根拠があったのか書かずにこれはないでしょう。もともと、「なかった」という主張は立証が極めて困難な命題ですよね。「自信」の有無は何の関係もないです。「なかった」ことを立証するためには、「すべてがなかった」ことを証明する必要があるということです。
せめて、「あの報道の業者はそんなことしてなかった」くらいにしておけば良いのに。
また、自信があるかどうかというのは、主張する本人以外に分かるものでしょうか。なぜ、自信を持っていると分かるのか分かりません。そしてそれを根拠+自分だけが知っている情報で結論を主張するのは独りよがりと言わざるを得ませんね。
まぁ、あの国の人らしく、いつものように臭いものにフタをしたのですね。