PLASTIC レビュー と インストアイベント感想

今日はISHIMARU SOFTでのイベントでAira Mitsukiのヌーアルバムをフラゲしてきた。当然だが、サウンドが好きなので初回版B(リミックスCD付録)を選択。

PLASTIC(初回盤B)

PLASTIC(初回盤B)

Disk1

ロボットハニー

キャッチーなメロディーとかわいらしくも切ない歌詞で乙女ハウスの王道を突っ走る名曲。ロボつくのテーマにもなったので聴いたことのある人もいるでしょう。

Summeeeeeeeer set

新曲。あれっ? ystk的渋谷系オサレサウンドに仕上がっている。これはおいしい。いつもはキックは強いばかりでこもりがちで残念なのがTerukadoクオリティなのだが、この曲は比較的スッキリ。今日のインストアイベントで披露したが、良かった。

ニーハイガール

ロボットハニーのC/Wでライヴでの人気曲。何故人気かというと、やはりmicro korg生演奏だからでしょう。歌詞は、

PLAY the MUSiC
PLAY THE KNee-HiGH GiRL

だけだし。Perfumeリニアモーターガールもびっくりの変態曲。だがそれがいい

BAD trip(feat. Terukado)

新曲(だと思う)。良い意味での最近のAiraらしいサウンド。単純なハウスを回避しようとしているんだよな。ブレイクビーツだがニューレイヴ化しているような。これもライヴでやったら盛り上がるだろうな。歌詞がAiraらしい。かわいい声で絶望と諦観を歌う。

CHANGE MY WILL

BARBiE BARBiEのC/W。悪い意味でAiraっぽい曲。まぁでもライヴハウスで鳴らす分には映えるんだろうな。個人的にはもっと音を整理してすっきりして欲しい所。偉そうですみません。

HiGH SD スニーカー

サヨナラ TECHNOPOLiSのC/W。恒例の靴シリーズ。あんまり好きではないのですが、この曲もライヴではびっくりするほど映えるんだよな。そして世界観はサヨナラTECHNOPOLiSを継承している。鬱曲。HiGH SDはHiGH SPEED DANCEの略。

distant STARS

サヨナラ TECHNOPOLiSのC/W。ライヴではAiraが一人で歌い上げる。こういう曲も歌えるのがAiraの強みかも。舌足らずの甘い声が魅力的な曲。なお、Airaは2009/03/19のライヴでこの曲のコールをHEART LINE ALIVEと間違えたのは内緒だ。個人的にはTerukado氏の傑作の一つと思う。

プラスティックドール

新曲。Airaらしくない、透明感あふれるキラキラサウンドと思ったら、NExx WORKSという人の作曲。しかし、歌っている内容がすごい。「僕ら代わりのきく人形なんだ...きっと。感情無いプラスティックドールやっと私幸せだ」ノリノリのオサレサウンドに鬱テイスト。インストアイベントで披露。ドラムパッドを必死に演奏するAiraに思わず涙が。ツアーではドラムセットを組むらしいので期待。

サプリ

新曲。珍しいラヴソング。サウンド的にも独特というか、JPOPですね。Kanpkin Malkeeという人の作曲だった。プラスティックドールの世界観に絶望したあとのちょうど良い息抜きという感じ。

夏飴(feat. 口ロロ)

C.O.P.Yのファンタジー・キャンディーの口ロロによるオマージュ。サウンド的には浮きまくり。また、Airaの歌詞と口ロロのラップが絶望的に交わらない、わざとなのか、しでかしてしまったのか。「心Warp交わるアイラミツキと口ロロ」とか言ってる場合じゃない。インストアイベントでは、ダンサーはマスカラでダンス。Airaはマスカラとマイクロスイッチをいじっていた。

Time is

新曲。なんとも。コメントしづらいなぁ。悪くはないんだけど。

サヨナラTECHNOPOLiS

最近のAiraの方向性を決定づけた名曲。この鬱な世界観。「ママはあなたが悪いのよって言うから あの日から期待するのはやめたんだ」L0ne1yBoy L0ne1yGirlとセットで聴くとなおよし。

BARBiE BARBiE

この曲も、実は鬱な世界観。絶望と諦観がキャッチーなメロディーとキュートな歌声で綴られている。「頑張って頑張って 生きて 報われるはずだって 思って その先に 君が手に入れたものは何だった?」

Re:†

新曲。これ、ロキノンへの挑戦状だろう。ヤバフィす。歌詞のほとんどない曲だが、主旋律の繰り返しのたびに、サウンドが手厚くなっていく。最後はニューレイヴ化しているような。これ、ライヴでどうするつもりなんだろう。

Disk2

Disk2は全曲リミックス。

BARBiE BARBiE -80kids rmx-

オリジナルのキャッチーさを抜いて、シリアス風味に味付けしてある。ただ継ぎ接ぎ過ぎて、歌詞が。

Summeeeeeeeer set (feat. AYUSE KOZUE) -Terukado rmx-

うーん。いい感じだけど、やっぱりこれはオリジナルのほうがいいなぁ。いつものTerukadoワークスになっちゃってる。いやTerukadoワークスが嫌いな訳じゃなくて、オリジナルが良すぎなので。

HiGH SD スニーカー -Yuki Saito rmx-

おお、これは大胆なrmx。これは完全にYuki Saitoの曲だ。rmxだけでこれだけやれるとはすごい。アンビエントな感じもいい。

サヨナラ TECHNOPOLiS Traks Boys rmx-

これは、サヨナラTECHNOPOLiSに入っていたrmxの再録。いや、好きなのでいいのですけどね。

Swallowtail D.A.N.C.E -Cherryboy function rmx-

これはC.O.P.Yのrmxの再録。

チャイナ・ディスコティカ -Substance rmx-

これはC.O.P.Yのrmxの再録。

ロボットハニー Sound Around rmx-

これはロボットハニーのrmxの再録

Happiness land -I Am Robot and Proud rmx-

これはBARBiE BARBiEおよびAiraの科学CDからの再録。今回で三回目。どんだけ好きなんだよと。いや、たしかにいいんだけど。

総括

新曲は、ますます良くなってきてますね。Airaの立脚点がはっきりしたアルバムと言えるでしょう。夏飴が残念ですが、Perfumeで例えるとGAME的なキャッチーな内容になっていると思います。GAMEをキャッチーとか言ってしまうと反論する人が居そうですが、私にとってはキャッチーだったので。もちろんPerfumeのComplete Bestも私的にはキャッチーですけど。GAMEの方がComplete Bestより分かりやすいでしょう。C.O.P.Yより、PLASTICの方が分かりやすい。そういう意味ですよ(HEART LINE ALIVEがPLASTICに再録されなかったのが残念)。
まぁ、ロキノンの人はこちら方面へのアンテナが低いみたいで、PerfumeもGAMEが売れてから慌てて持ち上げてたくらいですけど、Airaの方がロキノン向きのインタビューが出来ると思うのですがどうでしょうね。今回は特にAira自身の作詞が多いのでインタビューのしがいがありますよっと。
一方、リミックスは再録ものが多くてちょっと残念。まぁおまけだからしょうがないか。HiGH SD スニーカー -Yuki Saito rmx-という掘り出し物があったのでよしとしますわ。

インストアイベント

MCでは、BARBiE BARBiEの時より人が減ったとか、みんなうすうす感じていたことをさらっと言ってしまったり、今日が日食の日だと勘違いしたり、あんまり言うこと無いから曲に入りますとか、神が降りてきたような内容だった。
また、イベントが終わり、最後の一言では、ついったーを始めたとのこと。早速フォローしてしまった。ウィッグ、大変みたいです。嫌がってた。
初回盤Bを買って手に入れた、ツーショットチェキ券は、二人組の女の子の片割れにあげた。そのほうがAiraも女の子も喜ぶ訳ですよ。券を渡した女の子はAiraとValentine STEPの振りのハートマークで写真を撮ってもらって喜んでいた。うん。いい感じですね。