奥武蔵の二子山

久しぶりに登山するだけの余裕ができてきたので行ってきた。今回は前日まで候補地を絞れず時間切れで奥武蔵二子山となった。
芦ケ久保駅からすぐ取り付ける入門用の山であるというくらいの認識で、登るのは初めて。

LESSON1

いきなりこんな看板が

親切に「登山届けを出していますか?」「基本装備(地図・コンパス・雨具+非常食と照明具)は万全ですか?」「登山計画は万全ですか?」
と問いかけている。うーん。立派。しばらく歩くと効果をくぐる直前でこんな廃墟が。

なんで廃墟って窓ガラスが割れてるんだろうか。他の什器類を見るとそんなに古くないし、私はこれまでの生活で家の窓ガラスが割れたことが無いのだが、これは幸運だったのだろうか。

LESSON2 「時間経過と方位、現在位置の確認」

1. 登山を開始した時間を記録していますか? 時間経過を把握していなければ、今後の行動計画が狂い、日没での行動不能などに繋がる危険があります。
2. 北はどの方向ですか? 人間の方向感覚は当てになりません。コンパスで北を確認しましょう。
3. 今、尾根上にいますが、地図上で絶えず現在位置を必ず確認するとともに、分かれ道(分岐)の先は何処へ行く道なのか知っておくことが必要です。
4. 登山を開始して10分程と思いますが、熱いと感じる人は衣服を調整し、靴紐の緩みなども点検しましょう。
すごい。
たしかに10分後だし、山腹を登ってきて尾根をNOKKOしていくのでこの位置でこの看板は正解でしょう。しかも、ここでヤッケ解除とか思っていたので、心を読まれていたような気もした。
この辺はこんな感じ。

雪が微妙に残っていて、沢沿いを歩いてく感じ。

ええと、

LESSON3 「山の雑学」

1. 山の気温は、100m登ると平均して0.6度下がります。現在の高度と気温から、「二子山」山頂の気温を予想しましょう。
2. 登山中の休憩は、40分〜60分歩いて10分の休憩を取りましょう。
3. 山では様々な地形があります。稜線(尾根)、谷、岩場、ガレ場(岩がゴロゴロしている場所)。現在位置の地形は「谷または沢筋」です。
これは大事。山頂の気温の予想はいつもしておくべきで、こんなやまでこれは凄い。ただ、それなら、気温計とか装備すべきとか最初にナビゲートした方が良いと思う訳です。私はもちろん持ってきてますけどね。

LESSON4 緊急時の連絡方法


簡単にいうと、行動中は電池切れ。休憩中にメールするくらいで後は電池切れ。ということ。というか、基本でしょうねぇ。いや、その前にね、登山計画書があるのですけど。ああ、計画書通りの行動をとった状態のあとの状況ですよね。もちろん。

LESSON5 落石の危険と回避


1. ジグザクの登山道です。このような場所では上を歩く登山者が石を落とし、下の登山道に落下してきます。石を落としてしまった登山者は「ら〜く」と叫び下の登山者へ警告しましょう(石を落とさないよう慎重に登ることも重要です)。
2. 「ら〜く」の声を聞いた登山者は、直近の木の裏に身を隠し防護します。木がない場合は、身を屈めてザックで頭部を防護します。
ええと、突っ込みどころは無いです。この通り。で、こんなところを登って行く訳ですけれど。

そんな中、

LESSON 6 ストックと雨傘


1. 急斜面での岩場では、両手両足を使って登りますが、そのときにストックを握りながら登るのは危険です。両手を使うような岩場ではストックを収納しましょう。
2. 最近、登山中に傘をさして登る方がいますが、山では雨衣(カッパ)が基本です。「斜面で片手に傘」ではバランスを崩し=滑落事故の危険や登山者同士のすれ違いでも迷惑です。

すばらしいですねぇ。ストックってこの程度の山では迷惑。

二子山山頂


これは雌山。ここから雄山へは10分ほどだが、急斜面を下り登りなのである程度の覚悟は必要。とはいったものの、ここまで来たら行った方が得。展望は雄山の方がマシ。

LESSON 8 下山時の注意

1. 下山コースは、兵の沢コースと浅間神社経由コースがあります。地図で下山コースをもう一度確認し、どのような地形を降下するの確認しましょう。
2. 登山事故の80%が下山中に発生しています。下りでは靴紐を強く締め(緩いと脚の爪を痛める)スリップ転倒しないよう歩きましょう。

すごいんですよ。この標識。二子山の雌山と雄山の中間にある訳ですが、結構難所。そして、LESSON7は見つけられなかった。
なお、恐ろしいことに、下山路に選んだ浅間神社経由コースではこれらの標識は無かった。

避難所

下山路では謎の避難所を発見

中は暖かくて本当に避難所として使えそう。鹿の巣かもしれないけれど、獣臭くはなかったな。

まとめ

駅からすぐ取り付ける点と、歩行時間は4時間かからない手軽さ、急斜面もあり、がっつり登った感は味わえる(いや、この程度の山にしてはですけど)。まさに入門にふさわしい。標識もあるしね。
個人的には冬限定かなぁと思った。たぶん夏は暑いだけだと思われ。