雲取山山行報告

稲村岩

時間通り8時に東日原に到着。快晴で稲村岩が青空に映えて見えた。ということで登り始めた。途中八丁山へ向かうと思われる分岐を見つつ稲村岩尾根まで到着。稲村岩本体はここから40mくらい登る必要がある。稲村岩へ登ろうとも思ったが、結局はあきらめて稲村岩尾根を登り始めることに。前回はこの尾根で踵を痛めたためあえてゆっくりと登って行った。途中1260m付近で休んで靴ひもを締め直したのが良かったのか今回は踵を痛めることはなかった。

アイゼン

ヒルメシクイノタワを目前にして雪がちらほらあり、しかもアイスバーンになっているのでアイゼン装着。ヒルメシクイノタワで休んで飯を食おうかと考えていたが、夢中で登ることになってしまった。

鷹ノ巣山

頂上まではずっと氷の上を進む感じだった。山頂は昼時というのに一人しかいなかった。その人は前日に鴨沢から登り、雲取山避難小屋で止まったとのこと。周辺の水場はほぼ全滅で、七ツ石山小屋の水場のみ生きているとのことで、水場を当てにしていたためショック。
相変わらず眺めはきれいで写真では伝えきれないのが残念。

石尾根

鷹ノ巣山からひたすら石尾根を縦走。高低差があまりないのでところどころ凍っているもののアイゼンは必要なかった。石尾根ルートにはいくつか山があり、それを踏んで行く道と巻き道があるが迷わず巻き道へ。予定より遅れているし、かかとに負担をかけたくないため。七ツ石山小屋上の水場で補給したが、かなりちょろちょろだった。

奥多摩小屋

前回力つきた奥多摩小屋をかなり余裕の体力で通過できた。テントは一張りだったが数人が休憩していた。奥多摩小屋からの眺めはすばらしく、ここに止まってもいいかなと思ったが、水場が切れていることから断念。

雲取山

ここからはアイゼン装着でむりむり登る。途中鴨沢から登ってきたというご夫婦の方に遭遇。山荘宿泊とのことだが、この時刻じゃ日の入りまでに雲取山荘へは着きそうにないのに大丈夫だろうか。自分も山荘へは無理だと思い、避難小屋宿泊に切り替えた。雪山での幕営の前に避難小屋での宿泊を経験すべきだろう。

雲取山

雲取山を過ぎると、プチ雪景色となりなぜか体力回復した。途中新年を祝う登山者のメッセージがあった。結局ほぼ一時間押しで避難小屋到着ということで、山荘テン場での幕営はあきらめ、避難小屋で一泊することに。

避難小屋

避難小屋には小学校一年のお子さんをつれた男性が一組いるだけだった。かなり経験のある方のようで、これまでも何度も来ているとのこと。しかも前はお子さんを担いで登ってきたとのことだが、今回はお子さんは自分で歩いてきたとのこと。すごい。
一緒に日没や星空の観察を楽しんだ。このお子さん、いい父親を持ったね。

さむー

避難小屋宿泊なので環境は幕営に比べて格段によいはずだが、寒かった。保温シートもってくれば良かった。寒くてほとんど眠れず(となりの親子づれのかたは爆睡していた)、しぶんぎ座流星群のピークだというのにあきらめることに。

夜明け

眠れなかったのと、山荘からと思われる登山者が小屋の外に現れたことから、起きだして外の様子をうかがうことに。うう。ガスってる。樹氷になってる。一度起きだすと眠気もないため、そのままゆっくり食事して出発しようと決心。
女性の方が何人か来ていたが、単独で三条の湯から飛竜を経由して雲取山荘宿泊の方がいたのが印象的だった。凄い人もいるものだ。

雲取山

下山ルートを悩んだ末、大ダワ林道にした。雲取山荘で水を補給しようとしたが、話をしたら大ダワ林道経由なら一時間くらい歩けば沢があるため水の心配はないとのこと。思っていたより親切な人だった。

大ダワ林道

たしかに沢があり水はたっぷり補給できた。大ダワ林道は初めて歩くのだが、崩落箇所がいくつかあり、危険だった。何人かの登山者と遭遇したが、大丈夫だろうか。大ダワ林道と日原林道の分岐直前で最後のご飯を食べた。チキンラーメンはコッヘルにジャストフィットしているため非常によい。

日原林道

あとは単調な日原林道をひたすら下るのみ。しかし歩くだけで上からぱらぱらと砂礫が落ちてくるくらい不安定な場所がいくつもあった。大丈夫だろうか。
唐松谷林道は崩落のため通行止めとのこと(2008/01/05現在)