熊倉山-笹平幕営

ということで、酉谷山を目指して出発したが、結果的には熊倉山-笹平幕営に落ち着いた。病み上がりにはちょっと辛かったのと、予定の笹平の水場が分からず、水不足というのが理由。また、思いのほか寒くて気力が萎えた。

出発

関越道が謎の渋滞で花園まで2時間以上掛った。
その結果、出発は9:40ごろ。関越のってから3時間半以上掛っていた。

水車の近くに駐車場があり、そこに駐車した。埼玉はこういう所が便利で良い。すいません、この向きは反則です。ちゃんと駐車しましょう。ほんとすみません。

どうも、ふるい日野コースがあるらしく、水車からすぐに登山口(しかも通行止め)があった。そのまま林道伝いに30分歩いて登山口に。

沢沿いのコース(10:10 熊倉山登山口)


特徴的だと思うのは、杉(たまに檜)林なのに、桜やブナが生えていることだ。ものすごい違和感。私の頭では杉=人の手なので、手入れをしていないのではないかと思ってしまう。通常は手入れをしないと森全体が荒廃して行ってしまう。というのも日本の森は古くから人の手が入った形で生態系が成り立っているので、今更変えられないのだ(ほとんどのところでは人の手の入っていない原生林はない)。ところが、ここでは普通に山桜が咲き、杉がそびえているし、クヌギも伸びて、ちょっと枯れている。そして、剪定が入っているようでもある。混成林ということで手入れされているのであろう。釣り人が何人かいたが、盛んなのだろうか。狭い登山道を塞ぐ形で人が寝ていて迷惑だった。そりゃ気持ちいいんだろうけど。

ここから先、倒木がかなりあり、登山道を塞ぐことがままあった。地盤が弱ってきているのだろうか、それとも、手入れの問題なのだろうか...。

11:09 官舎跡

官舎とはなんの目的かは不明だが、ここに来て存在を知った。熊倉山登山コース自体はたしか、昭和42年の国体で整備されたという話もあるのでそれではないかと思われるがわからない。

しばらくして、尾根上にでて展望が開けた。天気がよくてよかった。

笹平を抜けてつづら折りに高度を上げて行くと、城山コース分岐だ。

12:48 城山コース分岐

ここが本来登るはずだった城山コースだが、見れば尾根を直登するコースでこれは幕営初心者の私では体力的に無理。と思った。稲村岩尾根みたいだった。ここを越えると山頂。

12:56 熊倉山

ギャラリーが多く、やってられずに出発。酉谷山まで辿る人もいるらしい。

13:40 撤退決定

ここからは、尾根上をひたすら歩けば良いと思っていたが、大間違いで、ピークをいくつも越える必要があった。

分かりにくいかもしれないが、これはかなり上を向いて撮っている。普通にこのまま上がるしか無い。痩せ尾根なので迂回とかあり得ないのだ。

で、もう一丁。ということで、ここで敗退。たった25分で敗退決定かという話もあると思いますが、ぶっちゃけ、「避難小屋についても先客がいる」という事実と、「他人と泊まりにきたのか? 一人になりにきたのか?」で、一人になりにきた私は敗退を決定しました。

15:29 幕営地決定

ここから笹平まで撤退。途中で人面岩に出会った。行きもあったのだが、振り返らなかったので気がつかなかったという奴。

で、笹平で幕営決定。幕営の様子。

夜は、想定よりも寒くてびっくりでした。というか、地面が寒い。というか冷たい。銀マットは必要だね。ヘッドライトで「通信の数学的理論」を読んで時間をつぶして、眠ろうとしたら今ひとつ眠れず。なんか、ぶいぶい鼻息が荒いのが近くをうろうろするんだもの。といいつつ、眠れたらしい。

05:05 起床


ご飯を炊きつつ、持って来たガスボンベが死亡寸前で、予備品に変更。

07:04 水場分岐

行きには気がつかなかったが、この水場は大丈夫でした。

この後、沢沿いを歩く訳だが、やっぱり、良いですね。森林限界を越えた高山を登ったことが無いのでアレですが、やっぱり森の中は気持ちがいい。木と水が好きなのかも。ていうか、森が嫌いな人って考えられない。あ、虫除けのスプレーは完備していました(笑)。いや、虫を食べる趣味があれば良いですが、アレがないと、高度によってはほんと虫ごと飯を食べるハメに。

08:28 駐車場

で下山。
この後、奥武蔵グリーンラインを目指して頑張った。車で。

狩場坂峠は見晴らしは最高でした。