ゴンザス尾根--本仁田山--平石山山行報告

ゴンザス入り口

寝坊したので、ホリデー快速の都合で花折戸尾根ではなく、ゴンザス尾根から本仁田山に登ることにした。登山口が見つけられずしばらくうろうろしたため時間がかかった。もえぎの湯を過ぎて車道と合流後の最初の集落を登っていくと小さな社のとなりにこれまた小さく「ゴンザス入り口」と案内がある。

NHK

NHK放送施設があるようで、そのため道は異常にしっかりしている。楽。

ゴンザス尾根

奥多摩中継局を過ぎると道が消えて尾根をひたすら登っていくことになる。下草もなく歩きやすい。赤テープがあるので安心できる。登りは急だけど、ときどき平地にでるためつらくはない。とちゅうの鉄塔のあたりは伐採されていて大岳山から日の出山あたりの眺めが良い。

花折戸尾根分岐

尾根が広くなりよくわからない斜面を登っていくと唐突に花折戸尾根との分岐地点に到着。

チクマ山

分岐からあっさり到着。山頂とは思えないたたずまい。まぁ、この辺の小ピークはこんな感じ。

大休場尾根分岐

山頂手前の急登で二人連れの下りの人と遭遇。また、分岐直前でも分岐点に登山者発見。今回はマイナールートだし、本仁田山だし遭遇することは想定していなかったのでびっくり。しかし、これは前兆だった。

本仁田山山頂

大休場尾根ルートと合流するとすぐに山頂だが、なんと、20人弱の登山者がたむろしていた。本仁田山ってこんなに人気あったっけ? しかも今日は都心は雨だったはず。
以前来たときは誰とも会わずにまったりし放題だったのに。
登山者のおじさんパーティの人は、なんと6日間遭難した蕎麦爺の知り合いだそうで、今年はついていないと行っていた。脚の怪我のリハビリで来ているそうで花折戸尾根登ってきていて、帰りは大休場へ下るとのこと。返り討ちにならないように祈った。

平石山

さて、これからが本番である。川苔山への分岐を西にまがり赤テープと白ペンキに案内されて尾根上を進む。なんどかアップダウンして、いつの間にか赤テープがなくなり、白ペンキが眼下にはなれたところの尾根上に唐突に平石山山頂に到着。本仁田山がにぎやかだったのに比べてすこし寂しげな山頂だった。

迷走?

平石山の山頂手前の鞍部から沢を南に下る破線ルートで安寺沢へ戻る予定なのだが、分岐点が探せない。眼下に白ペンキが点々としているので、それを目指して無理に斜面を下っていったが、明らかに道じゃないので、足下はふかふかだった。

鹿発見

下りやすいところを探して下っているうちに、白ペンキを見失ってしまい、ちょっと焦った。視界が開けてきて、ふかふかから砂礫にかわり、斜面を崩しながらずざざーとおりることになる。こりゃ引き返せないなと思いながら、さらにこの後沢下りなんだよなと、嫌な予感がよぎる。
と、ざざざという音でびっくりしていると、鹿君が二頭眼下を駆け抜けていった。かわいい。

鹿を追いかけるようにむりむり下っていくと、砂礫が大きくなり、おりるために崩すとかなりの岩も一緒に崩れてきてなかなか止まらなくなり、ちょっとビビる。沢の音が大きくなってくるが、相変わらず道はない。白ペンキを発見してそれを追っていくと、沢に出た。沢の脇には遥かにましな道ができていたのでそれを下るが、倒木や岩、薮で道も途切れ沢をなんども渡り返して下っていくことになる。こりゃ遭難状態とかわらんな。

廃屋

何本かの沢が合流する地点で廃屋を発見し、安心する。あいかわらず道はないが、白ペンキが続いてきているので、これでいいらしい。高度も600m位だったので予想通りすぐに山葵田にでて、山葵田の脇道を下り乳房観音の脇を通り、大休場尾根経由の道と合流。見慣れた登山口に到着。
達成感でくらくらした。これ登りで使っていたら絶対途中で引き返しただろうな。

反省

破線ルートは何があっても文句が言えないのでそれなりの覚悟が必要。あと、乳房観音脇から平石山へ登るルートは普通の人には使えない。川苔山との分岐以来、まったく道標はない。平石山にいくのなら、本仁田山とピストンするのが吉。同じ破線ルートでもゴンザス尾根はお薦め。

タイムテーブル(山頂以外の数字は高度計の値)

10:00: 奥多摩駅
10:30: ゴンザス入り口
10:59: 尾根上に立つ
11:08: 奥多摩中継局630
11:28: 鉄塔700
11:47: 800
12:19: 花折戸尾根分岐1005
12:25: チクマ山1040
12:57: 大休場分岐1200
13:02: 本仁田山1224
13:17: 本仁田山出発
13:45: 平石山1075
15:02: 登山口
15:30: 奥多摩駅

全く同じルートの人がいた模様。
本仁田山